2021.5.15 UP
先月16日、遅発性ジスキネジアの治療薬開発につながるかもしれない新発見に関するニュースリリースがありました。
詳細についてはこちらのサイトで参照できます。
京都大学大学院薬学研究科の金子周司教授を中心とするグループの研究により、解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンを併用することで遅発性ジスキネジアの発症を抑えられる可能性があることが、新手法ともいうべきビッグデータ解析と動物実験を通じて明らかになったそうです。
また、アセトアミノフェンの体内代謝物が特定の脳内イオンチャンネルに作用していることも明らかになり、アセトアミノフェンの長期使用に伴う肝障害リスクを回避する形での創薬に向けた道筋が浮上しつつあるようです。
この研究成果がいずれ新たな治療薬に結実し、全国の数多くの遅発性ジスキネジア患者が安価な専用薬を利用できる日が訪れることを心から願います。
(アセトアミノフェン自体の作用には、長期または大量使用による肝障害の他に依存症のリスクもあります。)